ウイッツの評価(Wits appraisal)

歯科矯正学

ウイッツの評価(Wits appraisal)とは?

・1975年、南アフリカのA.Jacobsonによって提唱された上下顎の相対的な位置関係の評価方法

・臨床的には、外科的矯正治療と本格矯正治療の鑑別の1項目として使用されることが多い

計測方法

・側面セファログラム上でA点(上顎歯槽基底の前方限界点)およびB点(下顎歯槽基底の前方限界点)それぞれから咬合平面上に垂線を下ろし、それぞれの交点AOおよびBO間の距離(ウイッツ値)を計測する

基準値

・男性:-1.0mm

・女性:0mm

表示方法

・ミリメートル表示

・BOが前方にある場合はマイナス表示とする(Ⅲ級の人はマイナスのイメージ)

意義

・上下顎の前後的関係を表す(頭蓋との位置的関係の影響は受けない)

・咬合平面を用いることによって、ANBのようにN点の位置に影響を受けることがない

(ANBは−であってもⅢ級であるとは限らないため)

・下顎の回転を伴う場合でも上下顎の位置関係をシンプルに捉えることができ、わかりやすい

歯科矯正学
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