Tweedの三角とは?
・Tweedが提唱したFH平面、下顎中切歯歯軸、下顎下縁平面のなす三角形をさす
・矯正治療後に咬合の安定が得られる条件として、FH平面に対する下顎中切歯歯軸(FMIA)が約65°であることを示した(日本人は約57°、平均値を算出)
Tweedの三角による影響
・下顎切歯の位置付けを評価し、基準とすることで切歯を中心とした矯正治療の診断方法が確立されていった
・大臼歯のアップライトや遠心移動が考慮されていないため、この診断方法によると小臼歯の抜歯を余儀なくされることもある
・MSE(Maxillary Skeletal Expander:Developed by Dr. Won Moon)による成人の上顎骨の急速拡大や上顎大臼歯あるいは下顎大臼歯の遠心移動量が考慮されていないため注意が必要
Tweedの三角を構成する平面
①FH平面:Po-Or
②下顎中切歯歯軸
③下顎下縁平面:Go-Me
Tweedの三角と日本人の平均値
①FMIA:FH平面と下顎中切歯歯軸がなす角度
②IMPA:下顎中切歯歯軸と下顎下縁平面がなす角度
③FMA:FH平面と下顎下縁平面がなす角度