Eagle症候群(茎状突起過長症) 

口腔外科学

Eagle症候群(茎状突起過長症)とは?

・茎状舌骨靭帯が仮骨変性・石灰化し、茎状突起の延長によりその周囲の神経(三叉神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経、舌下神経)の圧迫症状を示したものをいい、嚥下困難や顔面痛、頸部痛、咽頭部異物感など様々な症状をしめすのが特徴である

・Richert軟骨に由来する茎突舌骨靭帯が成長とともに骨化し、茎状突起と癒合して長大な骨となったものをいう

茎状突起過長症の診断

・茎状突起の長さは、正常では2.5cm未満といわれており、3cmを超えると茎状突起過長と考えられ、X線やCTの左右差と臨床症状により診断される

以下の臨床症状のうち1つ以上が診断に必要である

・耳下、下顎枝後縁の圧痛

・扁桃部に硬固物を触知すること

・顎下三角の圧痛

茎状突起過長症の症状・特徴

・舌根部から咽頭部にかけての違和感、異物感

・嚥下障害、頚部屈伸時の疼痛

 ・顔面痛、頸部痛、頭痛、舌咽神経痛

・必ずしも茎状突起と一体化しているわけではなく茎状突起に連続しない数珠状の石灰化物として確認されることもある

茎状突起過長症の治療法

保存療法

・自律神経遮断薬

・鎮痛薬

外科療法

・口内法と口外法があり異常仮骨部の切断、摘出を行う

茎状突起過長症の例

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