急性壊死性潰瘍性歯肉炎(ANUG:Acute necrotizing ulcerative gingivitis)

歯周病学

急性壊死性潰瘍性歯肉炎とは?

・歯間乳頭部と辺縁歯肉の壊死および潰瘍、接触時の激痛と易出血性、クレーター状の歯肉欠損、特有の口臭などを主症状とする特殊歯周疾患のことである

・原因は、細菌や他の局所的因子、全身的因子、精神的因子(ストレス)などが考えられているが不明な点も多い疾患である

原因

・Fusobacterium nucleatum

・Treponema denticola

・Prevotella intermedia

・喫煙やストレス

症状・特徴

・好発年齢は18〜30歳

・発熱や激しい自発痛、接触時の激痛

・クレーター状の歯肉欠損

・口腔衛生状態が不良で強い口臭を認める

・歯間乳頭部と辺縁歯肉の壊死および潰瘍、易出血性(鑑別になる)

・辺縁歯肉の灰白色偽膜、浅い小潰瘍

治療法

<急性症状があるうちは>

・抗菌薬の全身投与と消毒薬による含嗽

・ガーゼによる清掃・安静、栄養補給

<急性症状がおさまったら歯周基本治療>

・プラークコントロール

・スケーリング

テキストのコピーはできません。