萌出嚢胞(Eruption Cyst)

小児歯科学

萌出嚢胞とは?

・萌出途中の歯の歯冠周囲に生じる軟組織に発生する青紫色の嚢胞のことを萌出嚢胞という

*萌出性血腫ともいう

【軟組織に発生する嚢胞】
・歯肉嚢胞
・萌出嚢胞 
・粘液(貯留)嚢胞
・類皮嚢胞
・類表皮嚢胞
・鼻歯槽嚢胞
・鰓嚢胞(側頚嚢胞、リンパ上皮性嚢胞)
・甲状舌管嚢胞

原因

・歯の萌出による

特徴・症状

・萌出途中の乳歯の歯冠周囲に青紫色の嚢胞を形成し、嚢胞内は血液が貯留している

・歯槽堤粘膜に限局した波動性の膨隆がみられる(軟組織に発生する嚢胞の1つ)

・痛みはないが血液の貯留により波動を触れる(血液の貯留による)

・含歯性嚢胞の一種である

治療

・自然消失するため、経過観察が基本

・咬合時に痛みがある場合は、開窓することもある

萌出嚢胞の例

コメント

テキストのコピーはできません。