オーバージェット/オーバーバイト

歯科矯正学

オーバージェットとは?

・中心咬合位における上下顎中切歯の切端間の水平的な距離を計測し、mmで表記する

・出っ歯は正の値で表記し、受け口は負の値で表記する(大臼歯の関係は関与しない)

・治療ゴールの設定に用いる(例:治療ゴール OJ 1.0mmなど)

・歯科疾患実態調査の診査項目である

平成28年度歯科疾患実態調査より引用

平成28年度歯科疾患実態調査より引用

・16歳から20歳の年齢階級では、明らかにオーバージェットがマイナスの子ども、すなわち受け口の子どもが増えていることがわかる

・また、この年齢階級ではオーバージェットが4〜5mmの子どもも増えており、この時期の顎の成長観察は欠かせない

オーバーバイトとは?

・中心咬合位における上下顎中切歯の切端間の垂直的な距離を計測し、mmで表記する

・ディープバイトは正の値で表記し、オープンバイトは負の値で表記する

・治療ゴールの設定に用いる(例:治療目標 OB 1.0mm など)

・歯科疾患実態調査の診査項目である

平成28年度歯科疾患実態調査より引用
平成28年度歯科疾患実態調査より引用

・−4mm以下(オープンバイト)や6mm以上(ディープバイト)の子どもが減ったように一見みえるが、診査対象によるもの変化と考えられる

・オーバーバイトの状況は、年齢階級別の変化はあまりなく、咬合高径は顎骨の成長により増すとは言えないことが推測される

*ちなみに、歯科疾患実態調査ではオーバージェット、オーバーバイトに加えて正中のずれも検査項目のため以下に記載しておく

*正中のずれ

平成28年度歯科疾患実態調査より引用
平成28年度歯科疾患実態調査より引用

・2〜3mm以上の正中のずれの割合は変わらないことから、正中のずれの根本的原因を除去しない限り、正中のずれは治らないと推測される

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