アデノイド肥大/アデノイド顔貌

歯科矯正学

アデノイド肥大

アデノイド肥大とは?

・アデノイドとは、ワルダイエル咽頭輪(リンパ組織)のうちの最上部ある咽頭扁桃のことで、この咽頭扁桃の腫大をアデノイド肥大という

・アデノイドは3歳から6歳ぐらい(6歳で最大)まで大きくなり、その後10歳を過ぎると退縮し始め成人になるとほとんどみられないくらいになるが、このアデノイド肥大が小さくならないとアデノイド肥大として残存する

・歯科領域においては、アデノイド肥大により鼻呼吸ができなくなり、口呼吸が習慣化することによってアデノイド顔貌を引き起こし、矯正歯科治療が必要である場合が多いため特に大切である

アデノイド肥大の原因

・リンパ組織のためウイルスや細菌感染が肥大の原因とされているが、原因不明

アデノイド肥大の症状

・肥大による鼻閉塞感、閉鼻声、いびき(アデノイド肥大により鼻呼吸ができなくなる)

・肥大により耳管狭窄症となり滲出性中耳炎を誘発し、軽度の難聴となる場合もある

・慢性鼻炎、上気道炎

・ひどくなると睡眠時無呼吸症候群

・アデノイド顔貌

アデノイド肥大の治療

・慢性副鼻腔炎、滲出性中耳炎、睡眠時無呼吸症候群などの原因となっている場合にはアデノイド切除術を行う

アデノイド顔貌

アデノイド顔貌とは?

・アデノイド肥大により鼻呼吸ができなくなり、口呼吸が習慣化することによって顔面周囲筋が弛緩し、これにより引き起こされる独特の顔つきをアデノイド顔貌とよぶ

アデノイド顔貌の特徴および誘発される症状

・無表情顔貌、鼻唇溝の消失

・上顎前突などの不正咬合(上顎骨は狭窄したV字型歯列弓や高口蓋、下顎骨の後方回転)

・口唇閉鎖不全

・口唇乾燥

・舌癖(低位舌、異常嚥下癖)

・歯間乳頭の腫脹、テンションリッジ

歯科矯正学
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