Ⅱ級ゴムとは?
・Angleの分類Ⅱ級の症例に対し、おもに上顎犬歯から下顎大臼歯に向かってゴムをかけることによって上顎前歯の舌側傾斜や遠心移動、上顎大臼歯の遠心移動による反作用の防止、下顎骨の前方誘導を期待して使用する顎間ゴムの1つである
【顎間ゴムの種類】
・Ⅱ級ゴム
・Ⅲ級ゴム
・垂直ゴム(Up&Downゴム)
・交叉ゴム(クロスゴム、クリスクロスエラスティック)
・三角形
・四角形
・チェックエラスティック など
Ⅱ級ゴムの作用
①上顎前歯の舌側傾斜(相対的な挺出を伴う、relative extrusion)や遠心移動
②上顎犬歯、小臼歯の遠心移動
③下顎大臼歯の近心移動
④下顎骨の前方誘導
⑤下顎大臼歯の挺出と上顎前歯の相対的な挺出による咬合平面傾斜角の増加
⑥下顎大臼歯の挺出による下顎下縁平面の増加(下顎の時計回り方向の回転による)

Ⅱ級ゴムの注意点
・下顎大臼歯のアンカレッジロスに注意する
・二態咬合を誘発するおそれがある
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