腺腫様歯原性腫瘍(AOT:Adenomatoid odontogenic tumor)

口腔外科学

腺腫様歯原性腫瘍とは?

・10歳代の女子の上顎犬歯部、下顎の犬歯、小臼歯部に好発する歯原性上皮からなる充実性の良性腫瘍である

腺腫様歯原性腫瘍の原因

・歯原性上皮

腺腫様歯原性腫瘍の疫学と特徴

・歯原性腫瘍の5%程度をしめる

・10歳代の女子の上顎犬歯部、下顎の犬歯、小臼歯部に好発する

・約60%で埋伏歯含み、境界明瞭な被膜を形成する

・無痛性の腫脹を示すが、顎骨膨隆はない

腺腫様歯原性腫瘍の病理組織像

・腫瘍実質は、高円柱状または立方上皮(多角形の細胞)が腺管構造(真の腺腔ではない)や花冠構造を示し、腫瘍実質内にはしばしば好酸性の滴状物や小石灰化物がみられる

・これらの構造の間にナメル髄様細胞や星状細胞がみられるが、間質には乏しいのが特徴である

腺腫様歯原性腫瘍のX線画像

・単房性(線維性の皮膜)の透過像の中に点在性の不透過像を示す

腺腫様歯原性腫瘍の治療

・摘出

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