インプラントのサージカルガイドとは?
・インプラント挿入位置(方向や深さ)を正確に再現させるためにドリルを固定するための穴があいたマウスピース型装置のことをサージカルガイドという
・インプラント2 回法での二次手術の際に、カバースクリューの位置(粘膜骨膜下に存在)を探すガイドとしても利用されるため、一次手術が終わったら捨てるのではなく二次手術で使用する可能性を考慮し保管しておく
サージカルガイドのメリット・デメリット
メリット
・正確にシュミレーション通りの埋入を再現することができる
・事前にシミュレーションができ、再現性が高いため手術時間が短縮できる
・下歯槽神経を回避してインプラント埋入ができる
・最終的上部構造および咬合状態を考えた治療を行うことができる
・歯肉切開なし(フラップレス)でインプラント埋入が可能で、患者負担が少なくなる
デメリット
・費用の負担が増える
・製作に時間がかかる
サージカルガイドの作成方法
①模型から作成する方法
②CAD/CAM(有料ソフト)にて作成する方法:CTよりDICOMデータの取得が必要
③Blue Sky Plan(無料ソフト)で作成する方法:CTよりDICOMデータの取得、口腔内スキャナーよりSTLデータの取得が必要
④インプラントメーカーに外注する方法:CTよりDICOMデータの取得が必要
⑤技工所に外注する方法:CTよりDICOMデータの取得が必要
模型から作成する方法
①印象採得、作業用模型の作成
②インプラントの診断用ワックスアップ
③サージカルステントの作製*
*マウスピース型シートを診断用ワックスアップ後の模型に圧接し、ガッタパーチャポイント(X線不透過性を利用)を埋入方向に接着し、ガイドの穴ように頬側のマウスピースをカットして作成する簡易的な方法(低コスト)もある(パノラマ撮影し、埋入方向を確認する)