アペキシフィケーション(apexification)

歯内療法学

アペキシフィケーション(apexification*)とは?

アペキシフィケーションとは、歯髄が失活している根未完成歯の根尖に水酸化カルシウム等を貼付して硬組織を形成させる方法のことである

【幼若永久歯(根未完成歯)の歯内療法】
 生活歯髄 - アペキソゲネーシス
 歯髄壊死 - アペキシフィケーション
- リバスクラリゼーション

*apex:アペックスは根尖という意味

アペキシフィケーションの適応症

・根未完成歯の外傷歯や中心結節の破折歯

・外部吸収がある場合

アペキシフィケーションの手順

①根管拡大、清掃

②暫間的に水酸化カルシウム製剤で根管充填を行い、仮封(光重合型GIC)

③X線で3ヶ月〜3年程度の経過観察

④根尖部の形成が確認できた場合は、ガッタパーチャポイントで通法通り根管充填を行う

アペキシフィケーションの欠点

・骨様あるいはセメント質様硬組織ができるまでの治療期間が長い

・水酸化カルシウムの長期使用により歯質が脆弱化する可能性がある

・複数回水酸化カルシウム製剤を貼付する必要がある

アペキシフィケーションの例


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