筋弛緩薬

歯科麻酔学

筋弛緩薬とは?

・筋弛緩薬は、大半の場合全身麻酔の筋弛緩(呼吸抑制)のために用いられる薬剤であり、まれに痙攣や筋緊張状態の改善にもちいられる

【全身麻酔法】
 意識の消失:全身麻酔薬、吸入麻酔薬
 無痛:麻薬性鎮痛薬
 筋弛緩:筋弛緩薬
 有害反射の抑制:全身麻酔薬、吸入麻酔薬

筋弛緩薬の分類

・筋弛緩薬には、末梢性筋弛緩薬と中枢性筋弛緩薬とがあり、全身麻酔には末梢性筋弛緩薬が使用される

・末梢性筋弛緩薬は、作用機序により非脱分極性と脱分極性に分類されるが、脱分極性の筋弛緩薬は、脱分極に伴う筋収縮により術後の筋痛、高カリウム血症、眼内圧上昇、脳圧上昇、悪性高熱などの副作用があるため、現在では非脱分極性筋弛緩薬が主流となっている

【骨格筋弛緩薬】
 末梢性筋弛緩薬 - 競合拮抗型筋弛緩薬(非脱分極性筋弛緩薬)
         - 脱分極型筋弛緩薬
 中枢性筋弛緩薬

競合拮抗型筋弛緩薬(非脱分極性筋弛緩薬)

・d-ツボクラリン(クラーレ)

・ロクロニウム(®エスラックス)

・パンクロニウム(®ミオブロック)

・ベクロニウム(®マスキュラックス)

脱分極性筋弛緩薬

・スキサメトニウム(サクシニルコリン、SCC)

中枢性筋弛緩薬

・ダントロレンナトリウム

テキストのコピーはできません。