咬合採得の手順（全部床義歯）

全部床義歯学

2019.05.162019.05.27

この記事の目次

咬合採得とは？

・咬合採得とは、患者固有の上下顎の上下的位置関係、前後的位置関係、左右の位置関係を三次元的に記録することである

・咬合床の維持の確認と疼痛の有無の確認

・前歯部咬合堤の膨隆の決定

・上顎前歯部咬合堤の高さ（前歯部切端の位置）の決定

①上顎仮想咬合平面の決定、下顎咬合平面の確認

②垂直的顎位の決定

③水平的顎位の決定（転覆試験）

④標準線の記入

⑤フェイスボウトランスファー

⑥上顎模型の装着、下顎模型の装着、ゴシックアーチの装着

⑦ゴシックアーチ描記法で水平的顎位の決定

⑧ゴシックアーチをつけながら中心位、前方位、側方位でのチェックバイト

⑦下顎の再装着（必要があれば、咬合器再装着のこと）

⑧顆路の調整

⑨人工歯の決定

・咬合床は適合の良い強固なものを用いる

・咬合床に咬合圧をかけないで咬合採得する（軽く噛んでもらう、強く噛ませない）

・咬合堤に加わる咬合力をろう堤を十分軟化することにより小さくする

・下顎の偏位に注意する

・咬合堤には対合歯の咬頭のみの印記で十分である

・咬合床の移動および圧入を防止する

・座位で行う