スパイログラムと肺気量分画

生理学

2019.05.23

この記事の目次

スパイログラムとは？

・スパイロメトリーでは肺に出入りする空気の量をスパイロメーターで測定し、時間ごとの肺気量の変化を記録した曲線をスパイログラムとよぶ

・スパイロメトリーで測定できる項目は残気量（RV：residual volume）を除く肺気量分画である

・1回換気量（TV：tidal volume）　

・予備吸気量（IRV：inspiratory reserve volume）

・予備呼気量（ERV：expiratory reserve volume）

・残気量（RV：residual volume）

・一回の呼吸で肺を出入りする空気の容積

・約500ml（１回換気するときにはペットボトル１本分ぐらい）

・1回換気量＝肺胞換気量（0.35L）+死腔量（0.15L）

*Tはtotalではないことに注意！

・安静時吸息の終了からさらに最大努力により追加吸入しうる空気の容積

・1.5L〜2.0L

・安静時呼息の終了からさらに努力して呼出しうる最大量

・1.0L

*予備はreserveのRが含まれる

・安静呼気位から最大息を吐き出した際に肺の中に残っている空気の量

*このRはresidual（残りの）のRに注意！

・全肺気量（TLC：total lung capacity）

・肺活量（VC：vital capacity）

・最大吸気量（IC：inspiratory capacity）

・機能的残気量（FRC：functional residual capacity）

・全肺気量=予備吸気量+1回換気量+予備呼気量+残気量

・全肺気量=最大吸気量+機能的残気量

・約4.5L

・肺活量＝予備吸気量+1回換気量+予備呼気量

・約3.5L

・最大吸気量＝予備吸気量+1回換気量

・約2.5L

・機能的残気量=予備呼気量＋残気量

・約2.0L

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