口腔潜在的悪性疾患(前癌病変と前癌状態)

病理学

口腔潜在的悪性疾患とは?

・2017年に改定されたWHOの頭頸部腫瘍分類(第4版)で、口腔潜在的悪性疾患という概念が提唱され、前癌病変と前癌状態の用語で分けられていた病変をひとつの疾患概念としてまとめられた

口腔潜在的悪性疾患

・紅板症
・紅白板症
・白板症
・口腔扁平苔癬
・口腔粘膜下線維腫
・梅毒性舌炎
・無煙タバコ角化症
・逆喫煙による口蓋角化症
・慢性カンジタ症
・円板状ループスエリテマトーデス
・光線性角化症(口唇のみ)

・わかりやすく整理するために従来の前癌病変と前癌状態にわけて整理しておく

前癌病変

前癌病変とは?

・発癌に至る初期の遺伝子変異がすでに惹起されており、癌が高頻度に発生するような形態学的に変化した病変のことをいう

・上皮異形成が特徴的である

前癌病変の疾患

・白板症(leukoplakia)
・紅板症(erythroplakia)

前癌状態

前癌状態とは?

・癌化のリスクが有意に高い病変をいう

前癌状態の疾患

・口腔扁平苔癬
・口腔粘膜下線維腫
・梅毒
・Plummer-Vinson症候群
・円板状ループスエリテマトーデス
・色素性乾皮症
・萎縮性表皮水疱症
病理学
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