骨粗鬆症とは?
・骨が脆くなることにより骨折のリスクが増加する疾患である
「骨粗鬆症は,低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし,骨の脆弱性が増大し,骨折の危険性が増大する疾患である」
「A disease characterized by low bone mass and microarchitectural deterioration of bone tissue, leading to enhanced bone fragility and a consequent increase in fracture risk」
WHO(世界保健機関)より引用
*パノラマは、ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死
骨粗鬆症の原因
原発性骨粗鬆症
・閉経や加齢が原因
続発性骨粗鬆症(二次性骨粗鬆症)
・骨代謝に影響を与えるホルモンやサイトカイン異常、薬物、不動性などによる骨粗鬆症を続発性骨粗鬆症という
・ステロイドの骨粗鬆症誘発作用による二次性骨粗鬆症が有名である
続発性骨粗鬆症を引き起こす代表疾患
・副甲状腺機能亢進症
・甲状腺機能亢進症
・クッシング症候群
・糖尿病
・アジソン病
・サルコイドーシス
・関節リウマチ
・多発性骨髄腫
・全身性エリテマトーデス など
骨粗鬆症の疫学と特徴
・閉経後の女性に多い
・椎体、前腕骨、大腿骨近位部などの骨折が生じやすい
骨粗鬆症の治療法
栄養療法
・骨粗鬆症治療のための推奨量は、1日700~800mg
・カルシウムを多く含む食品:魚介類や大豆製品
・ビタミンDを多く含む食品:魚類や干ししいたけ、きくらげ
・ビタミンKを多く含む食品:納豆や緑黄野菜
運動療法
・一般には運動することにより骨量の低下を抑制し、骨折防止に有効とされている
薬物療法骨
骨形成促進
・活性化ビタミンD3製剤:腸管からのカルシウムの吸収を促進し血中カルシウム濃度の上昇させる
・ビタミンK:オステオカルシン(骨グラタンパク)の生成促進
・抗RANKL抗体(デスノマブ):ヒト型モノクローナル抗体でRANKLを阻害することで破骨細胞の形成を抑制する
骨吸収抑制
・ビスホスホネート製剤:破骨細胞の活性化を抑制
・カルシトニン:破骨細胞の活性化を抑制、疼痛軽減作用
・選択的エストロゲン受容体調節薬:エストロゲンのバランスを調整
その他
・カルシウム薬
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