リドカイン塩酸塩

歯科薬理学

リドカインとは?

・局所麻酔薬(アミド型)や抗不整脈薬(Ⅰb群)として使用されるナトリウムチャネルブロッカーである

作用機序

・ナトリウムチャネルに結合しナトリウムイオンの透過を阻害して活動電位を不活性化することにより、神経伝達を遮断し局所麻酔作用を示す

・心房の心筋細胞の活動電位を不活性化することにより抗不整脈作用を示す

薬理効果

・局所麻酔作用(表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔、脊椎麻酔、硬膜外麻酔)

・抗不整脈作用

特徴

・作用発現が速く、持続時間が長い

・安全域が広い

・アドレナリンなどの血管収縮薬を添加することで、局所の止血効果を期待しながら、少量の麻酔薬で持続的な効果を得ることができる(血管収縮薬を入れる目的)

代謝

・肝代謝酵素CYP1A2及びCYP3A4で代謝される

禁忌症

・アミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者

商品

・キシロカインゼリー2%

・キシロカイン

・リドカイン注射液

・リドカイン静注用2%シリンジ

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