エフェドリン

歯科薬理学

エフェドリンとは?

・漢方における生薬として用いられる麻黄(まおう)のアルカロイドで、気管支拡張作用と手術時の血圧上昇作用(血管収縮作用)を期待して使用される交感神経刺激薬である

・全身麻酔中の低血圧に対し、昇圧薬として用いられることが多い

作用機序

・α,β受容体に対する直接刺激作用

・交感神経終末からのカテコールアミン遊離作用,再取込み阻害

・MAO(モノアミン酸化酵素)阻害

薬理効果

・血管収縮作用(血圧上昇作用)

・気管支拡張作用

・鎮咳(ちんがい)作用

併用禁忌

・カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプロテレノール、ドパミンなど):併用により交感神経刺激作用が増強されるため

併用注意

・MAO阻害剤:併用により交感神経刺激作用が増強される

・甲状腺製剤:併用により交感神経刺激作用が増強される

・キサンチン誘導体(テオフィリンなど)、 ステロイド剤 (プレドニゾロンなど)、 利尿剤(フロセミドなど):併用により血清カリウム低下作用が増強される(原因不明)

コメント

テキストのコピーはできません。